スキル開発で「人と組織の可能性」を拡げたい。
「資格と就職は直結しない」と言いながら、自分の仕事やキャリアについて具体的に
考え始める”きっかけ”にしてほしい、と申し上げるにはワケがあります。
企業の人事評価制度として「成果主義」が、その「功」「罪」両面から話題になること
も多く、学生の皆さんも新聞やその他メディアで見聞きされていることでしょう。
現在は「成果主義」の誤った運用から、問題点がクローズアップされることが多いの
ですが、今後はその問題点が改善され、日本の企業風土にマッチした形で、多くの
企業で定着していくことでしょう。
その一環として人材育成の面でも、これまでのような、「同期入社のみんなが同じ
研修を受ける」というように、全社員にその機会を均等に与えられる形態から、受講
できる社員が選別される”選択と集中”型へと移行する企業が増えています。
そのような環境の中、企業では高い問題意識を持ち、自ら進んで問題解決をおこ
なえる、そして自らのキャリアを自らが切り開く姿勢を持った「自律型」の人材を求め
ています。
企業の採用担当者は、学生の皆さんに対しても、そのような資質が備わっているか
どうかを、見極めようとしています。
今の学校は昔と比較すると、小学校から大学まで、学校側がある意味「これでもか」
という位に学びや体験の場を提供してくれます。
とてもとても「親切」に「丁寧」に、いろいろなもの用意してくれます。
先日、仕事でお伺いした大学でも、3年生に対して年間を通じて30数回にもわたる
「キャリア開発」の授業をおこなっておられるとのことでした。
多少の違いはあれ、どこの大学でも同様のカリキュラムが組まれているハズです。
しかしそのような内容の授業でさえ、受身の姿勢の聴講生が少なからず見受けら
れたのは、学校や家庭での「黙って座っていれば、どんどん与えてくれる」環境に、
学生の皆さんが食傷気味、あるいは感覚が麻痺している状況を思わせます。
フリーター、ニートの増加問題が、将来的な日本全体の競争力低下をもたらすとの
危機感が高まる状況の中では、学校の「サービス過剰」(多少、厳しい表現ですが)
傾向はさらに進むでしょう。
また学校だけでなく、「若年者の雇用問題」への取り組みは、国を挙げての重要
課題として、今後も多くの予算が投入されます。
(もちろん企業側の人員削減や即戦力重視の姿勢が、若年者の求人減をもたらし、
フリーター、ニートを生み出す大きな原因であるので、学校や国の支援が手厚くなる
わけですが)
そのような環境にいる皆さんが、一番やらなければならないことは、「自ら切り開く」
意思と姿勢を強く持ち(意識改革)、それを実践していくことです。
もちろん学校が提供してくれるさまざまな支援を、積極的に自らのキャリア開発に活
かすことも重要ですが、その上で「今の自分に何ができるのか」を考え、それを行動
に移すことが「自律型」への第一歩になるのです。
大学までの皆さんを取り巻く環境と、企業の一員としての環境は「正反対」と言って
差し支えないほどの隔たりがあることを、いち早く自覚することが大切です。
iTrain<アイ・トレイン>では、「資格取得」をその「第一歩」を踏み出す”きっかけ”と
して位置づけています。
IT業界への就職を希望している方もそうでない方も、「自らのキャリアを切り開く」
実感を感じてみて下さい。
世の中は
自分で考え、自分で道を切り開く
「自律型プロフェッショナル」を
求めている